肥満体形〜リンゴ型と洋ナシ型

リンゴ型、洋ナシ型の2種類の肥満体形

近年のファストフード志向やライフスタイルの変化によって肥満体型の人が増えて、肥満問題に注目が集まっています。そして、「肥満問題」について注目されているということは、そこに関係している「中性脂肪」について注目されているということになります。

肥満と中性脂肪の関係について

脂肪がたくさん入っている食事ばかり食べていると、必要量以上の中性脂肪などがどんどん貯まってしまいます。

 

さらに、運動不足によって中性脂肪などの脂肪を燃焼することができなくなっている為、健康的に中性脂肪を減らすことができずに、逆実に肥満になっていくわけです。その意味で、現代人の運動不足は、非常に大きな問題となっています。

肥満体形の種類

肥満体型には、大きく分けると2種類あります。

  • 腹部やお尻や腰や太ももあたりに皮下脂肪がつく「洋ナシ型肥満」
  • 肝臓などの臓器周りに脂肪が蓄積されてしまう「りんご型肥満」
洋ナシ型肥満

洋ナシ型肥満の場合、上半身は痩せているけれど下半身だけが太っています。

太り過ぎた女性

 

中性脂肪を過剰に摂りすぎていたり、運動不足になっていたりする人の場合は、生活習慣自体を変えて中性脂肪を減らすようにしなければなりません。

りんご型肥満

りんご型肥満の場合は臓器周りに起きていることなので、なかなか自分では気づきにくい肥満状態です。
中には、見た目には痩せているようだけれど、実は肥満だったということも数多くあります。

 

こうした肥満は、別名・内臓脂肪型肥満とも呼ばれています。
下半身よりも上半身に脂肪がつきやすくて中年男性に多くなっている肥満タイプです。

中性脂肪が高いのに減らせない場合の発病リスク

肥満となるということは、血液の中にも脂質が多くなってドロドロの血液になり、血液も肥満状態になっていることを示していますので、血液肥満を放置してしまうと

  • 動脈硬化
  • 動脈硬化とは、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして、その血管の弾力性や柔軟性を失った状態をいいます。つまり、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなってしまいます。

     

    主要な血管である動脈が弾力性や柔軟性に富んでいれば、心臓や脳などの臓器や筋肉などの組織に必要となる酸素や栄養が十分に供給されることになります。

     

    しかしながら、動脈にコレステロールなどの血液の脂質が貯まったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により常に血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失って、硬く、もろくなってしまいます。このような状態を動脈硬化といい、動脈硬化が進行すると、日本人の死因の主な原因である、狭心症、心筋梗塞などの心疾患や脳血管疾患である脳梗塞、脳出血などを引き起こす恐れが高まります。

     

    動脈硬化に対する知識を十分に知ることで、動脈硬化を着実に予防しましょう。

  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 心筋梗塞とは、冠動脈の閉塞によって心筋が壊死した状態に陥ったことです。

    • 急性心筋梗塞
    • 陳旧性心筋梗塞 に分類されます。

    この急性心筋梗塞は、心原性ショックや致死性不整脈などの原因となります。
    また陳旧性心筋梗塞は、慢性心不全の原因として重要です。

     

    冠動脈の閉塞は、かつては『動脈硬化による狭窄が進行して最終的に閉塞が生じて起こる』と考えられていました。しかし、急性心筋梗塞は、狭窄の程度が軽い冠動脈硬化部が突然閉塞することが分かりました。

     

    プラークといわれる冠動脈硬化病変にコレステロールの蓄積が進むと、プラーク内の組織が破壊されて不安定になり、最終的に破綻します。破綻したプラークでは、血栓形成が起こり冠動脈は閉塞します。血管内視鏡で観察してみると、安定プラークでは線維成分が多く白く見えますが、不安定プラークは線維成分が減少してコレステロールが透けて見えるため黄色となります。急性心筋梗塞や不安定狭心症では血栓の付着も認められます。

     

    冠動脈の閉塞部位によって、心筋梗塞が生ずる部位も異なります。右冠動脈(Right Coronary Artery:RCA)の閉塞では、下壁ないし後壁の梗塞、さらに右心室の梗塞(右室梗塞)も起こることがあります。左冠動脈前下行枝(Left Anterior Descending:LAD)の閉塞では、前壁や前壁中隔梗塞が起こります。LADが大きく心尖部から下壁まで回り込んでいると、閉塞によって下壁梗塞も生じ、左冠動脈回旋枝(Left Circumflex:LCX)の閉塞では、側壁梗塞や後壁ないし下壁梗塞が起きます。

     

    虚血性心疾患は、冠動脈の動脈硬化やけいれんによって心筋への血流が不十分となり、虚血が引き起こされた病気の総称で、大きく「狭心症」と「心筋梗塞」に分けられます。狭心症は、胸痛や胸部圧迫などの狭心症症状を伴い心筋が壊死に陥っていない段階を呼びます。狭心症の症状を伴わず、また心筋が壊死(えし)に陥っていない場合は、無痛性心筋虚血と呼んで狭心症とは区別します。心筋が壊死に陥った場合は、心筋梗塞となります。虚血性心疾患は高齢社会の到来で患者数が増大している疾患です。病状が急変しうること、胸痛以外にも息切れや上腹部痛が主訴のことがあり、しばしば見落とされること、適切に処置すれば救命しうることなどから、臨床的にも極めて重要な疾患です。

  • 高脂血症
  • 高脂血症とは、血液中にコレステロールや中性脂肪が必要以上に増加した状態にあることをいいます。

     

    コレステ ロールは、ホルモンの材料になったり、細胞膜を作ったり、脂肪の吸収を助けたりする働きがあります。また、中性脂肪はエネルギー源として働きますが、過剰になると体に障害を引き起こします。糖尿病と同様に、発症していても自覚症状に乏しく、動脈硬化によって発症時には重篤な病気を引き起こすのが特徴です。現在、患者数は約700万人いるといわれており、いまなお増加傾向にあります。

  • 糖尿病

などの重篤な病気を引き起こすことになりますので、注意が必要です。